モーター用アンプ(ドライバ)

組込型モーター用アンプ(ドライバ) MTmate (エムティーメイト)

MTmateはモータのコントロールに必要な機能だけを備えたシンプルで汎用性の高い
モータドライバ
です。
パワの制御やセンサの信号処理を行いますが、それ以外は上位のコントローラに委ねます。
そのためモータの制御をダイレクトに行うコントローラの設計ができます。
不用な機能を省いたり、ロボットの様な複数の軸の運動を統括する高度な制御もコントローラの
プログラム次第です

独自の特許技術でモータ制御のプログラムは簡単です。
「ベクトル制御」などの理論を意識する必要はありません。
DCモータはもちろん、ブラシのないブラシレスモータやFA用のサーボモータもコントロールできます。

お客様によるモータードライバやコントローラの設計をお勧めしています。
アンプMTmateを操作するために必要なハードウェアはインターフェイスのRS232Cだけで、きわめて
一般的な機器が利用できます。例えばマイコンやDSPは必ずRS232Cの機能があるUARTを複数チャンネル持っています。また、組み込み用途のCPUボードは2〜4個のRS232Cのポートを備えています。
通信は高速(最大1Mbps)で、電流・電圧やエンコーダのデータがわずか2または3バイトに集約されているため0.20ms以下の制御周期が実現できます。

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モータドライバが短時間で自作できます。
MTmateを操作するサンプルプログラムLeo_EservoはオープンソフトウェアのマイコンボードArduinoNUCLEOで実際に動作します。(右の写真)
少しの費用と時間で実際にモータを駆動するドライバ(アンプ)をプログラムできます。

上の左の波形はArduinoが244μSの周期でMTmateと通信している様子です。
右の波形は弊社製コントローラKImasterがMTmateを使って位置制御する際の応答の例です。
シンプルなハードウェアがソフトウェアによって高い機能を得ていることがわかります。

プログラムを負担に感じられる方には、弊社からご希望の仕様に沿ったプログラムを有償で提供しています。
市販の機器を組み合わせることにより格段に低価格で高機能な装置を設計できます。
ご相談をお待ちしています。

WindowsアプリケーションPCboyでパソコンを使って簡単にMTmateを操作できます。
プログラミングの前の動作確認に便利です。

【MTmateの基本仕様】

項目 仕様 備考
型式 MT-L15-G MT-M15-G  -G は2021年モデルを指します
主電源 DC24V DC48V
最大出力電流 15Arms 30秒以上。
連続は設置(放熱)状況により変わります(注1.
最大出力電力 300W 600W
保護機能 ヒューズ 主電源
出力電流制限 コマンドで値を設定
過電流、過電圧、過熱 検知後出力オープン
ウォッチドグタイマ ホストとの通信でリセット
PWM周波数 15.6KHz
出力制御 任意電圧又は任意電流、ダイナミックブレーキ、出力オープン
ホストとの通信 RS232C Tx,Rx,RTSを使用
ボーレート115.2K,500K,1Mbps
パリティー無し、ストップビット1,データ8ビット
フロー制御無し
対象モータ DCブラシ付きモータ エンコーダあり 又はなし
ブラシレスモータ 磁極センサあり
ACサーボモータ エンコーダあり、磁極センサあり又はなし
シリアルエンコーダ付ACサーボモータ 多摩川精機TBLi-Ⅱシリーズ,
BiSS-Cエンコーダ付
その他 一般的な3相正弦波着磁モータ
寸法と重量 幅22高さ96奥行き70(mm)重量 約0.15Kg

注1.連続出力電流は取り付けられた環境の放熱状況によって変わります。
150mm ×200mm 2mm厚のアルミ板(2.5℃/W)に取り付けた場合は 約13Arms になります。
市販のファン付きヒートシンクを使った強制空冷では格段に向上します。

製品に添付されるCDロムの内容
・MTmate取扱い説明書
・PCboyインストーラ (Windows)