組込型モーター用アンプ(ドライバ) MTmate (エムティーメイト)

MTmateはモータのコントロールに必要な機能だけを備えたシンプルで汎用性の高いモータドライバです
パワの制御やセンサの信号処理を行いますが、それ以外は上位のコントローラに委ねます
そのためモータの制御をダイレクトに行うコントローラの設計ができます
不用な機能を省いたり、ロボットの様な複数の軸の運動を統括する高度な制御もコントローラのプログラム次第です
●独自の特許技術でモータ制御のプログラムは簡単です
「ベクトル制御」などの理論を意識する必要はありません
DCモータはもちろん、ブラシのないブラシレスモータやFA用のサーボモータもコントロールできます
●お客様によるモータードライバやコントローラの開発をお勧めしています
MTmateを使うために必要なハードウェアはインターフェイスのRS232Cだけで、きわめて一般的な機器が利用できます。例えばマイコンやDSPは必ずuartを複数チャンネル持っていてRS232Cに接続できます。また、組み込み用途のCPUボードも複数のRS232Cのポートを備えています。このため複数のモータをコントロールする 多軸ドライバ をつくることも簡単です

通信は高速(最大1Mbps)で、電流・電圧やエンコーダのデータがわずか2または3バイトに集約されているため0.20ms以下の制御周期が実現できます
下の波形はArduinoが244μSの周期でMTmateと通信している様子です
シンプルなハードウェアがソフトウェアによって高い機能を得ていることがわかります

●モータドライバが短時間で自作できます
MTmateを操作するサンプルプログラムLeo_EservoはオープンソフトウェアのマイコンボードArduinoやNUCLEOで実際に動作します。(右の写真)
少しの費用と時間で実際にモータを駆動するドライバ(アンプ)をプログラムでき、機能試作や実験がすぐ始められます
・ プログラムを負担に感じる方には、弊社からご希望の仕様に沿ったプログラムを有償で提供します
市販の機器を組み合わせることにより格段に低価格で高機能な装置を設計できます
ご相談をお待ちしています
弊社のWindowsアプリケーションPCboyでパソコンを使って簡単にMTmateを操作できます
プログラミングの前の動作確認に便利です
【MTmateの基本仕様】
| 項目 | 仕様 | 備考 | |
|---|---|---|---|
| 型式 | MT-L15 (30) | MT-M15 (30) | 表記L:24V, M:48V 表記15:15A, 30:30A |
| 電源 | DC24V | DC48V | – |
| 最大出力電流 | 15Arms (30Arms) (注2. | 30秒以上。 連続は設置(放熱)状況により変わります(注1. |
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| 最大出力電力 | 300W (600W) | 600W (900W) | 連続は設置(放熱)状況により変わります(注1. |
| 保護機能 | ヒューズ | 主電源 | |
| 出力電流制限 | コマンドで値を設定 | ||
| 過電流、過電圧、過熱 | 検知後出力オープン | ||
| ウォッチドグタイマ | ホストとの通信でリセット | ||
| PWM周波数 | 15.6KHz | – | |
| 出力制御 | 電圧制御又は電流制御を選択可能、ダイナミックブレーキ、出力オープン | ||
| ホストとの通信 | RS232C | Tx,Rx,RTSを使用 ボーレート115.2K,500K,1Mbps パリティー無し、ストップビット1,データ8ビット フロー制御無し |
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| 対象モータ | DCブラシ付きモータ | エンコーダあり 又はなし | |
| ブラシレスモータ | 磁極センサあり | ||
| ACサーボモータ | エンコーダあり、磁極センサあり又はなし | ||
| シリアルエンコーダ付ACサーボモータ | 多摩川精機TBLi-Ⅱシリーズ, BiSS-Cエンコーダ付 |
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| リニアモータ | 磁極センサが必要 | ||
| その他 | 一般的な3相正弦波着磁モータ | ||
| 寸法と重量 | 幅22高さ96奥行き70(mm)重量 約0.15Kg | ||
注1.連続出力電流は取り付けられた環境の放熱状況によって変わります
150mm ×200mm 2mm厚のアルミ板(2.5℃/W)に取り付けた場合は 約13Arms になります
市販のファン付きヒートシンクを使った強制空冷では格段に向上します
注2.一部の部品を替えて5Arms以下のドライバも可能です
製品に添付されるCDロムの内容
・MTmate取扱い説明書
・PCboyインストーラ (Windows)

