アンプ MTmate

  

MTmate はモータのコントロールに必要な機能だけを備えたシンプルなモータドライバです
上位のコントローラのためにパワの制御やセンサの信号処理を行いますが、それ以上は何もしません
そのため直接モータの制御を行うコントローラの設計ができます
無駄な機能を省いたり、 ロボットの様な複数の軸の運動を統括する高度な制御もプログラム次第です
DCモータはもちろん、ブラシのないDCブラシレスモータやFA用のACサーボモータもコントロールできます

お客様によるコントローラの設計をお勧めしています
アンプMTmate を操作するために必要なハードウェアはインターフェイスのRS232Cだけで、極めて一般的な機器が利用できます
例えばマイコンやDSPは必ずRS232Cの機能があるUARTを複数チャンネル持っています
また、組み込み用途のCPUボードは2〜4個のRS232Cのポートを備えています
通信は高速(最大500Kbps)で、電流、電圧やエンコーダのデータがわずか2または3バイトに集約されているため0.25mS以下の制御周期が実現できます

実用的なサンプルプログラムを提供しています
MTmate を操作するサンプルプログラム Leo_Eservo はオープンソースハードウェアのマイコンボードArduino 上で実際に動作します
Arduino に追加する回路図も提供していますので、少しの費用と時間で実際に MTmate を使ってモータを駆動するコントローラをプログラムできます
 上の左の波形は Arduino が244μSの周期で MTmate と通信している様子です
サンプルプログラムを拡張すれば複数のモータの制御をプログラミングすることもできます

右の波形はコントローラ KImaster が MTmate を使って位置制御をする際の応答の例です
シンプルなハードウェアがソフトウェアによって高い機能を得ていることがわかります

WindowsアプリケーションPCboy はパソコンを使って簡単に MTmate を操作できます 
プログラミングの前の動作確認に便利です。

MTmate の基本仕様
 項 目  仕 様   備 考   
 型式 MT-L10  
 主電源 DC24V
 最大出力電流 10Arms DCモータでは10A
 最大出力電力 250W   
 保護機能    ヒューズ 主電源入力  自己復帰型
出力電流制限 コマンドで値を設定
過電流、過電圧、過熱 検知後出力オープン
ウォッチドグタイマ ホストとの通信でリセット
 PWM周波数 15.6KHz  
 出力制御 PWM任意電圧、ダイナミックブレーキ、出力オープン  
 保持情報 エンコーダパルスカウント、磁極センサ、出力電流、アラーム  
 ホストとの通信 RS232C Tx,Rx,RTSを使用
 *一つのポートに2台まで接続可能
ボーレート115.2K,375K,500Kbps
パリティー無し、ストップビット1、データ 8ビット、フロー制御無し
   対象モータ  DCブラシ付きモータ エンコーダあり 又は無し
DCブラシレスモータ 磁極センサあり
ACサーボモータ エンコーダあり、磁極センサありまたはなし
シリアルエンコーダ付ACサーボモータ 多摩川精機 TBLi-Uシリーズ
その他  一般的な3相正弦波着磁モータ
 寸法と重量 幅22 高さ131 奥行き82(mm)重量 約0.15Kg  

製品に添付されるCDロムの内容
・MTmate取り扱い説明書
・Leo_Eservo説明書
・サンプルプログラム Leo_Eservo.ino
・PCboyインストーラ